現場で学んだ住まいづくり
現社名が示す通り、木材商を中心に建築の請負業を父が営んでいた頃に少年時代を過ごしました。当時は、大工さんがカンナで柱を削ったあとの木の香りやおがくずの匂いが身近に満ちていました。
ただ、学生時代までは父の働く姿を遠くから見ていたという感じでしたね。
その後、父が亡くなる数年前に後継を託されてこの道に入りましたので、住まいづくりの楽しさも難しさも現場で学んできました。
柱が垂直になるようワイヤロープで修正する「ゆがみ直し」などの作業も実際に行いながら、時には大工さんと酒を酌み交わしつつ建築への思いを直に聞くこともありました。
現場管理の資格である「一級建築施工管理技士」も取得しましたが、社長に就く以前から現場に出て積み重ねた経験が、現在の社の姿勢を形作ってきたと言えると思います。
常にお客様の方を向いた仕事
住まいづくりは、お客様とそのご家族の暮らし方や年齢構成、将来設計なども視野に入れながら進めていく仕事です。
その意味で“人生そのものの一部”と表現することもできます。
お客様の生き方にまで深く入り込む仕事に、携われること自体に有難さを感じています。
そうした考え方は20年以上この仕事と関わって少しずつ醸成されてきました。
その意味で“人生そのものの一部”と表現することもできます。
お客様の生き方にまで深く入り込む仕事に、携われること自体に有難さを感じています。
そうした考え方は20年以上この仕事と関わって少しずつ醸成されてきました。
住まいづくりはお客様がいらっしゃる一方で、実際に家を建てる職人さんがいます。
工務店の場合、得てして職人さんの側に立って職人さんのやりやすい流儀に任せてしまうケースが見られます。
私が述べた“お客様の方を向く”という哲学は、現場を管理する際に決して職人さんの思うままにしない、という姿勢を徹底しています。
大工さんの流儀に任せていては、なかなかいい住まいはつくれないのです。
例えばお客様さえ気づかない外構の設えも、二度、三度とやり直させることがあります。こうした姿勢は、職人さんのレベルアップにもつながるので相互にメリットを生む効果もあります。
大工さんの流儀に任せていては、なかなかいい住まいはつくれないのです。
例えばお客様さえ気づかない外構の設えも、二度、三度とやり直させることがあります。こうした姿勢は、職人さんのレベルアップにもつながるので相互にメリットを生む効果もあります。
こんな風に100%ではなく常に110%のご満足を目指してお客様に向かうことで初めて本当に満足いただける住まいが実現できるのだと思っています。
“お客様の方を向く”仕事を通じて、お客様と心が通い合う瞬間も大切にしています。
例えば、望まれるお客様には無垢材のダイニングテーブルを格安価格でつくることもあります。
木材商を営んでいた当時から取引のある市場で安く無垢材を購入できる当社だからこそのサービスです。
お客様と一緒に市場に出かけ木材を見ながら選ぶ時間は、お客様はもちろん私にとっても楽しい時間ですが、これもお客様にご満足いただくための姿勢から生まれていることです。
お客様のためのオープンな姿勢
木造軸組工法は、優れた耐久性を備えていますが、住まいづくりの技術的な面では、柱や梁などの核となる部分に無垢材を使うことでより堅固な構造をつくり上げます。
それが、お客様に長く住んでいただける住まいにつながります。
それが、お客様に長く住んでいただける住まいにつながります。
図面段階での丁寧な打合せのほか、現場でお客様に直接ご確認いただく打合せの機会を2回設けています。
スイッチや床暖房の位置、カウンターや袖壁の高さなど細部の確認を行うのですが、現場で行えばよりイメージがわきやすく最終的な満足度の高さに結びつきます。
当然、工期は長くなるのですが、その分お客様には納得いただける仕上がりになります。
当社は現場の職人さんにも工期を理由に必要以上に急がせることをしないよう心がけています。
もちろん、いたずらに工期を延ばすのではなく、家は一生の買い物であるという前提でしっかりとした建築に足る時間をいただいているのです。
現場をオープンに見せる当社の姿勢は、建物の構造完了時と完成時の2回、(お客様の了解のもとで)開催する現場見学会にも表れています。
もちろん宣伝効果というメリットもありますが、オープンに晒される機会が控えていれば、職人さんは手を抜けないわけで現場のモチベーションアップにつながります。
建築途中の現場を一般的に他社は見せたがらないのですが、当社の見学会に限らず、家は一生の買い物ですからできるだけ細部を見て判断することをおすすめしたいですね。
もちろん宣伝効果というメリットもありますが、オープンに晒される機会が控えていれば、職人さんは手を抜けないわけで現場のモチベーションアップにつながります。
建築途中の現場を一般的に他社は見せたがらないのですが、当社の見学会に限らず、家は一生の買い物ですからできるだけ細部を見て判断することをおすすめしたいですね。
寸法一つをとっても、最小限必要なサイズを基準に、例えば車いすが必要になった場合を考えてよりゆとりを持たせるなど、お客様の現在と将来を考えて配慮を行き届かせています。
また、ご家族にお年寄りがいる場合、最も採光のよい部屋を東南の角部屋にするなど、ご家族毎のご事情に応じてご納得のいくプランをご一緒に考えていきます。
的確な選択とアドバイスを実施
今後も“お客様の方を向く”仕事は徹底していきたいと思います。
例えば「窓を多くしたい」というご要望がある場合、もちろん採光は確保されますが、その分、壁がなくなって物が置けなくなっては生活に支障が出ます。
これは極端な例ですが、当社はお客様のご要望にその都度、建築面から的確なアドバイスを行ってよりよいプランに結びつけています。
例えば「窓を多くしたい」というご要望がある場合、もちろん採光は確保されますが、その分、壁がなくなって物が置けなくなっては生活に支障が出ます。
これは極端な例ですが、当社はお客様のご要望にその都度、建築面から的確なアドバイスを行ってよりよいプランに結びつけています。
ただ、安易に新技術を取り入れるのではなく、それがお客様のためになるかどうかを見極めながら導入していきます。
いま残されている技術も長い歴史に培われて存在しているわけですから長所は活かしていくべきです。
このような新技術への対応にも、常に中心に据えるのは“お客様の方を向く”姿勢です。